『火の粉/雫井脩介』ドラマ化!原作小説のあらすじ結末ネタバレ感想

フジテレビで放送されていた昼ドラが2016年3月いっぱいで終了しますが、

その昼ドラを手がけていた東海テレビの作品が土曜深夜枠で大人のための本格派人間ドラマとして放送されるそうです。

その第1作目に選ばれたのが雫井脩介さん原作の『火の粉』。

雫井脩介さんは個人的に好きな作家さんで『火の粉』も数年前に読んだのを思い出し久しぶりに読み返しました。

そこで今回は雫井脩介さんの『火の粉』のあらすじや結末をネタバレしていきたいと思います!

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『火の粉/雫井脩介』原作小説 あらすじ

元裁判官である梶間勲の隣家に突然引っ越してきたのは、

勲が過去の裁判で無罪判決を下した元被告人の武内真伍だった。

武内は過去に子供を含めた一家三人の殺人事件の容疑者として裁判にかけられ、極刑も免れない状態だった男。

 

裁判で武内は自らも真犯人に背中を強打され重症を負った被害者だと主張するも、

検察は武内の背中の傷は自作自演だと主張。

誰もが固唾を飲んで見守ったその裁判で裁判長を務めた梶間勲は、

検察の主張は立証することが出来ないと武内を無罪にする結果を出した。

 

勲はその裁判を最後に母の介護を理由に裁判官を退官し、現在は大学の法学部で教授を務めている。

大学教授になって初めて受け持ったオープンキャンパスの講座で、勲が数年ぶりに再会を果たしたのは元被告人の武内だった。

電車の吊り広告で勲の講座があることを知ると、自分を無罪判決に導いてくれた裁判長に一言お礼を言いたかったとは武内の弁。

そんな武内に対し勲は、自分が受け持つゼミで冤罪の体験談を語って貰えないかと依頼し交流が始まる。

 

それからしばらくして、勲の隣の空き家に引っ越してきたのは他でもない武内だった。

偶然隣に引っ越してきたという武内だったが、

それからというもの梶間家に贈り物をしたり、寝たきりの勲の母の介護を手伝ったりと、

おせっかいな程の善意で梶間家に入り込んでいく。

それまで穏やかだった梶間家には様々なトラブルが起こり始め、これらのトラブルは武内の仕業なのか・・・!?

『火の粉/雫井脩介』原作小説 犯人結末ネタバレ 感想

では、ここから結末をネタバレしていくのでご注意下さい。

物語の終盤、一家三人殺人事件の遺族である池本享と武内慎吾、どちらが真犯人なのか分からなくなりますが、

結論からいうと武内こそが真犯人です。

 

武内は生い立ちの複雑さ(父親が結婚と離婚を繰り返し産みの母と育ての母が異なる)からくるものなのか、

必要以上に相手に精一杯尽くすかわり、それに相手がきちんと応えてくれないと、

それを相手の裏切りとみなし、即座に相手を抹消するような歪んだ愛情表現しか出来ない男だったのです。

当初の事件の動機も自分がプレゼントしたネクタイを相手が使ってくれなかったからという理由ですが、

そんな相手の些細な振る舞いが武内にとっては裏切り行為になってしまうのです。

 

さらに武内には子供の頃から自傷癖があり、裁判で焦点になった背中の傷も

武内の古くからの友人が、子供の頃に武内の背中に同じような打撲痕があったのを見たことがあるとも証言。

背中の傷は実際には武内がバットのグリップとネクタイを縛り、それを振り回して作ったものだったのです。

 

 

自分を被告人という立場から救い出してくれた勲に目をつけた武内は、偶然を装い梶間家の隣に引っ越してくると、

すぐに勲の妻である尋恵や息子の俊郎に上手に取り入り親しく付き合う関係を築き上げる。

しかし、そんな中で俊郎の嫁の雪見だけは武内に対して何か言いようのない嫌悪感を抱き、警戒心を持ち続ける。

 

武内はその後、寝たきりの姑を介護する尋恵に介護の手伝いを申し出るが、

身を削って大変な介護をしているにも関わらず報われない介護を続ける尋恵のことを思って、

事故に見せかけその姑を手にかけてしまう。

 

一方で、武内が容疑者となった事件の被害者遺族の池本夫妻は、

裁判後も武内のことを不審に思い個人的に武内のことをマークし続けていたところ、次のターゲットが梶間家だということに気がつく。

池内夫妻は武内に警戒心を抱くただ一人の存在である嫁の雪見に近づき、そのことを告げようとするが、

池内夫妻が雪見に近づいていることを知った武内は雪見を梶間家から排除するように仕向け、

徐々に雪見の居場所を梶間家から奪っていく。

その方法は実に巧妙で、雪見は浮気や娘への虐待を家族に疑われるようになり、

とうとう夫の俊郎によって家を追い出されてしまう。

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知らぬ間に濡れ着を着せられ梶間家から排除された雪見は池本夫妻から武内の本性、

さらには、武内が越してきて3週間も経たずに姑が亡くなっているのは、武内が関与しているとしか思えないということなどを聞く。

雪見は池本夫妻の話を完全に鵜呑みにすることは出来ないが、

前回の事件で6歳の男の子が犠牲になっていることに幼い娘を持つ母親として完全にスルーすることも出来ずにいた。

その後、雪見は梶間家と池本夫妻を引き合わせ武内の異常性を訴え出ようとするが、

その場に武内も同席することになり、巧みな話術によって悪者は池本夫妻だと逆にやり込められてしまう。

 

最初は雪見の話に耳を貸さなかった尋恵だったが、

姑の四十九日に親族でもないのにありえない程の豪華な花や大金を包んできた武内に違和感を感じ始める。

雪見はこのままでは武内に家族が崩壊させられてしまうと考え、義父の勲の職場に乗り込み、

本当に偶然武内が引っ越してきたと思っているのか、武内の不自然な行動についてきちんと考えるようにと説得。

勲も心のどこかで武内に対し違和感を感じることもあったが、

なんとなく武内の行動を見て見ぬふりをしてやり過ごしてしまっていたことを反省する。

 

そんな矢先に勲がたまたま再会したのは東京地検に勤める検事の野見山だった。

野見山は武内が被告人となった裁判で検事を担当した人物だが、

その野見山から武内の古くからの友人が日本に帰ってきているという情報を得る。

勲はその友人から武内の幼い頃から抱えていた歪んだ愛情表現に自傷癖があったこと、

さらには事件の概要から犯人は武内以外に考えられないという証言を得る。

事件現場に足を運んだ勲はそこにあった一本柱を見て、武内がどのようにして背中に打撲痕を作ったのかを突き止め、

自らが下した判断の過ちに膝から崩れ落ちそうになる。

そして、俊郎が尋恵と娘のまどかを連れて遊びに行くと言っていた別荘に遅れて向かうことに。

 

一方、数日前から武内に会いにいくと言って家を出た池本さんのご主人が自宅に戻らず行方不明の状態でいたが、

雪見は池本さんの奥さんから武内が別荘を持っていることを聞き、奥さんと共にその別荘に向かう。

 

知り合いの別荘に遊びに行く計画をしていた俊郎は行き先を告げずに尋恵とまどかを連れてその別荘に向かっていたが、

着いた別荘は武内の別荘だった。

武内に不安を覚えていた矢先に連れてこられたのが武内の別荘だったことに気がついた尋恵は卒倒しそうになるが、

何の不信感も抱いていない俊郎はドッキリ成功とばかりに面食らう尋恵を豪快に笑う。

武内は暖炉でバームクーヘンを作って家族をもてなすと張り切ってお菓子作りを始めるが、

尋恵はただならぬ不安から体調が一向に優れないままだった。

 

少し休んだ尋恵がまどかと庭で遊んでいると、まどかが庭の先の草むらの方に走って行ってしまったため

慌てて追いかけると、そこで草むらの中を車が走ったような痕跡を見つける。

嫌な予感がしながらも先に進むと、そこで布団圧縮袋に入れられた池本のご主人を見つけてしまう。

慌ててその場を引き返した尋恵だったが、武内がそのことに気がつかない訳がなかった。

 

別荘に戻った尋恵とまどかに武内は自分が作ったバームクーヘンを食べるようにすすめるが、

尋恵はとてもバームクーヘンを食べる気になれず断る。

しかし武内は執拗に食べるように進め、次第には俺がせっかく作ってやったのになぜ食べないのだ!!

と、怒り狂い火かき棒で襲いかかってきた。

武内に心酔していた俊郎もようやくそこで武内の異常性に気がつき、尋恵にまどかを連れて逃げるように叫ぶ。

そんな絶体絶命の場に現れたのは、勲と雪見で後ろには警察も駆けつけていた。

 

ログハウスの中で対峙する武内と勲だったが、武内が玄関の鍵をかけてしまったため警察は突入出来ずにいた。

勲は武内を牽制しながらログハウスの鍵を開けようとするが、

その一瞬の隙に武内は頭から血を流し既に倒れていた俊郎にさらに襲いかかる。

それを見た勲は、警察の制止も聞かず家族を守るため武内の頭をガラスの灰皿で何度も叩きつける。

 

武内は死亡。

 

物語の最後は勲の裁判シーン。

被告人となった勲には情状酌量が認められ1年6ヶ月の実刑判決が下される。

終わり

 

久しぶりに読み返しましたが、ハラハラする展開にあっという間に読み終えた作品でした。

ミステリー、サスペンスだと思って読み出すとホラーばりの恐怖を感じさせ、

最後はあっさりと終わるラストに少し物足りなさも感じましたが、これはこれで良かったのかと思えてきたりも。

物語序盤の介護問題、子育て問題は多くの人が通る道で、

尋恵や雪見がそれぞれ抱えるやり場のない感情やどうしようもない想いなど

現在進行形で子育てに奮闘する自分としてはかなり感情移入してしまい、

梶間家のだらしない男子達に腹を立てながら読み進めました。

ミステリー作品なのでドキドキハラハラするのですが、介護や育児で苦悩する人間ドラマも描かれているので、かなり読み応えがある作品でした。

ドラマでは犯人の武内はユースケ・サンタマリアさんが演じ、雪見役には優香さんが決定しています。

犯人役のユースケさんも楽しみですが、優香さんの雪見役も楽しみなのでドラマ化が待ち遠しいです!

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“『火の粉/雫井脩介』ドラマ化!原作小説のあらすじ結末ネタバレ感想” への6件のフィードバック

  1. 通りすがり より:

    誤→真吾の嫁の雪見
    正→俊郎の嫁の雪見

    真吾は武内
    俊郎は梶間(勲の息子)

  2. MOON より:

    初めまして。
    ドラマ火の粉の原作が気になって、立ち寄らせていただきました。

    ドラマはまだ3回目で、描かれていない気になるところをうまくまとめて下さっていて、スッキリしました!
    ありがとうございます。

    文中気になったところがあったので、差し出がましいのですが指摘させていただきます(汗)

    ・知り合いの別荘に遊びに行く計画をしていた真吾は~
    ・何の不信感も抱いていない真吾と武内は~

    真吾⇒俊郎でしょうか?

    火鉢棒
    ⇒火かき棒?

    • aoba より:

      >MOONさん

      ご丁寧にありがとうございます!
      訂正しました!助かりました^^

  3. ぺこ より:

    こんにちは。ドラマを最近見ているので原作が気になって検索でたどりつきました。
    内容をまとめてくださってありがとうございます^^

    ところで、(他の方も指摘なさっていますが)別荘の話のところで「真吾」と二か所出てきますがこれは「俊郎」の間違いではないですか?

    それと個人的な意見ですが、名前は全て呼び捨てに統一した方が読みやすいと思います。池本だけ「さん」がついていたので。

    今日もこれからドラマ見ます^^v

  4. ぺこ より:

    古い画面を見て先のコメントを書いてしまいました。すみません^^;
    でもまだ「真吾」が一つ残っています…。
    テキスト検索しながら訂正した方が良いと思いますよ。

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